抗がん剤治療で吐き気や嘔吐の副作用が出た場合

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吐き気・嘔吐

 

制吐薬で軽減できる。がまんせずに医師に相談を

 

吐き気や嘔吐は、抗がん剤が脳の嘔吐中枢やその受容体を刺激したり、食道や胃の粘膜に損傷を与えることで起こると考えられています。

 

しかし近年、さまざまな制吐薬(吐き気止め)が開発されて、完全とはいえませんが、症状をかなり抑えられるようになっています。

 

無理にがまんせず、医師と相談して制吐薬を上手に使用し、症状をコントロールしていくことが大切です。

 

多くの抗ガン剤で起こりますが、シスプラチン、シクロホスフアミド、ダカルパジン、ドキソルピシンなどで、しばしば強い吐き気や嘔吐を生じるとされています。

 

吐き気・嘔吐の予防

  • 抗がん剤治療を受ける日は食べ過ぎない
  • 体を締めつける衣服は避ける

 

 

通常、数日でおさまるが精神的要素が強く働く

 

使用する抗がん剤の種類、量、組み合わせ、治療期間などによっても異なり、個人差もあって症状がまったく出ない場合もあります。通常、長くても数日で症状はおさまります。

 

しかし、精神的な要因とのかかわりが強いため、「抗がん剤には吐き気や幅吐の副作用がある」という固定観念や、「また起きるのではないか」という不安などがあると、なかなかおさまらなかったり、いったんは落ち着いてもときどきあらわれることもあります。

 

抗がん剤治療による吐き気や嘔吐は、起こる時期によって3つに分けられます。

 

急性嘔吐

多くは治療開始後30分~1時間であらわれ、24時間以内におさまるものをいいます。

 

遅延性嘔吐

治療開始後24~48時間であらわれ、数日間続きます。

 

予測性嘔吐

抗がん剤治療に対する不安や、以前に受けた治療がコントロール不十分だった場合、そのときの苦痛の記憶など精神的な要因が強いとされ、次の治療を開始する前にあらわれてしまいます。一般に神経質な人、乗り物酔いしやすい人、男性より女性、女性では妊娠中のつわりが重かった人などのほか、睡眠不足のとき、周囲に吐いている人がいるときなどに、強くあらわれる傾向があります。

 

 

薬物療法が中心不快になる誘因を取り除く

 

治療は薬物療法が中心で、急性嘔吐の予防にはセロトニン受容体括抗薬がたいへん効果的で、80%以上の人に有効です。ステロイド剤が併用されることもあります。

 

遅延性嘔吐の場合、セロトニン受容体拮抗裂では十分な効果がないため、ほかの制吐薬やステロイド剤が用いられます。現在、新しい制吐薬の臨床試験も行なわれています。

 

また、精神的要因が強い予測性嘔吐に対しては抗不安薬が用いられます。
個人差がありますが、症状はやがて必ずおさまります。

 

吐き気や嘔吐の誘因にも個人差がありますが、花や食べ物などのにおい、トイレや吐物の臭気、テレビなどの動きの早い映像などがあげられます。不快になる誘因を取り除き、部屋を清潔に保ちます。

 

吐いてしまった場合はすぐに冷たい水で、うがいをし、氷を口に含むとさっばりして水分補給にもなります。窓を開けて換気し、深呼吸をしてリラックスしましょう。

 

吐きそうになったとき

  • 横向きに寝て体を内側に曲げる
  • 冷たい水やレモン水でうがいをしたり、氷やキャンディーなどを口に含む
  • 腹部に力を入れずに、前かがみの楽な姿勢を
  • 窓を開けて換気し、音楽などでリラックスを