抗がん剤の副作用で起こる全身倦怠感の症状とは

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全身倦怠感

 

さまざまな要因から六割以上の患者さんに起こる

 

倦怠感とは、だるい、疲れやすいといった身体的な疲労感だけではありません。

 

気力が出ないイライラする、さらには思考力や記憶力の低下といった精神的な疲労感も含まれており、抗がん剤治療を受けた患者さんの六割以上が体験するといわれています。

 

倦怠感がなぜ起こるのか不明です。
がん自体の影響、吐き気、下痢、発熱、貧血、うつといったほかの副作用を含む、さまざまな要因が重なって起こると考えられています。

 

全身倦怠感があらわれやすい抗がん剤としてはイホスフアミド、シクロホスフアミド、シタラピン、エノシタビン、シスプラチン、カルボプラチン、インターフエロンなどがあげられます。
インターフエロンでは、強い倦怠感のために治療を中止することもあります。

 

全身倦怠感の症状

  • 気分が落ち込む
  • イライラする
  • 思考力、記憶力の低下
  • からだがだるい
  • 手足に力が入らない
  • 気力がわかない
  • 集中力がない
  • 忘れっぽい
  • 忍耐力がなくなる
  • ひどく疲れる

 

 

回数を重ねるほど蓄積。治療終了後も残ることが

 

副作用としての全身倦怠感があらわれる時期は、がんの種類や進行度、使用される抗がん剤の種類や量などによって異なります。

 

一般的に治療開始後2~3日目にあらわれますが、以後は徐々に軽減するとされています。

 

抗がん剤治療が複数クール行なわれる場合、回数を重ねるほどに倦怠感は蓄積しやすいといわれ、治療が終了したあとでも長期間持続することがあります。

 

倦怠感をやわらげるには

  • 十分な睡眠をとる
  • 入浴や足浴、マッサージで血液・リンパ液の循環をよくする
  • 消化が良く、栄養価の高い食事をとる
  • 音楽を聴く、散歩などで自分なりのリラックスを
  • 水分を十分にとり、疲労物質を排出する

 

 

活動と休息のバランスを整え気分転換をはかる

 

全身倦怠感の確かな予防法や治療法はありませんが、食事や休養など生活の工夫で症状をある程度軽減することができます。

 

治療中は、吐き気や下痢などの影響で食事が十分に摂れず、栄養バランスもくずれがちです。
無理にでも食べなければならないと思い込むと、かえってストレスになります。
食事の量や栄養バランスなどについては、病院の栄養サポートチームに相談するのもいいでしょう。

 

また、くずれがちな活動と休息のバランスを整えることも大切です。
疲労回復には、疲れたらそのつど休むというように、短時間の休息を数多くとるほうが効果的とされています。疲労感が強くて仕事や家事がつらいときは、周囲の協力を仰ぎます。

 

不眠が続く場合には、医師に相談して睡眠薬を処方してもらうといいでしょう。
また、ストレス解消気分転換運動なども倦怠感の緩和に役立ちます。

 

ただし、病状によっては運動が禁止されることもあるので、医師の指示に従って行ないます。